『大般若経』とは、『西遊記』でも有名な三蔵法師玄奘(602~664)が漢訳した、あらゆる経典の中でも最大の経典です。この経典を供養すれば、至上のご利益がもたらされるとされ、国家安泰・五穀豊穣・除災招福などを祈願するため、日本では古来より盛んに修されてきました。
全600巻の膨大な『大般若経』を導師と衆僧が一斉に大声で読誦し、扇を広げるがごとく経本を空中にかざして転読します。この転読の際におこる風(梵風)に当たると、無病息災になるといわれております。
当山では一年に3回、正月、五月、九月の16日を恒例大祭ご縁日(※正五九参り)としております。法要当日には、玄奘三蔵や厄難を払う鬼神の姿の深沙大王など、『大般若経』を守護する神仏が描かれている『釈迦三尊十六善神図』が特別に内陣に掲げられます。
昭和20年3月10日は、東都に未曽有の惨禍をもたらし、約10万人の犠牲者を出した東京大空襲記念日です。
また平成21年3月11日は、数多の尊い命が奪われた東日本大震災記念日です。
当山脇にあります「災害復興地蔵尊」に、東京大空襲・東日本大震災で犠牲になられた方々への慰霊と、震災からの早期復興を祈念し、ご焼香ください。
【湯島天二町会・心城院 共催】
関東大震災直後に建立された復興地蔵尊に、安穏な生活が送れることを感謝し、あわせて東日本大震災の早期復興を祈念いたします。